マウス実験の結果
マウス実験による抗がん試験では驚くべき結果が出ました。
まず、ハナビラタケMH-3から抽出したβ(1→3)グルカンを、<熱水抽出液><冷アルカリ抽出液><熱アルカリ抽出液>の3つに分け、さらに抗がん効果の最適投与量を調べるためにそれぞれの液を<20><100><500>マイクログラム(μg)に分けて実験を行いました。
・使用したマウスはすべてサルコーマ180型固形ガンを移植したマウスを用い、体重が約30g ・それぞれ10匹づつ用意し、試験期間は35日間 ・ハナビラタケ抽出のβ(1→3)グルカンを試験スタート日より7日・9日・11日目の3回に分けてマウスに投与
35日目に腫瘍の塊=サルコーマ180型固形ガンを摘出し、重量の比較。(下図)
マウス実験の結果
その結果、すべての投与量において、非常に高い抗がん効果が得られたのです。(下表)
特に顕著だったのは、熱アルカリ抽出液の100マイクログラム(μg)投与群においての、ガン抑制率100%の項目です。
この実験結果を見ても、キノコの中でも特にハナビラタケMH-3が抗がん作用において特出していることが明白であり、熱水抽出液のような濃度であっても、非常に高い抗がん作用を示したことはハナビラタケMH-3が、大量のβ(1→3)グルカンを含有している証拠でもあります。
以上のような試験データ結果から、ハナビラタケMH-3は抗がん効果の面においては、他のキノコに比べて群を抜いているといえるのです。
抗がん剤の副作用の抑制実験
ガン治療に対し、頭を痛めるのが、抗がん剤治療における副作用です。癌も叩くが同時に健康な細胞もやられるため、患者の白血球が大幅に減少することが臨床家を大変悩ませているのです。治療のはずが、抗がん剤治療によって症状を悪化させることにもなりかねないため、常に抗がん剤投与による副作用は問題視され、対策用の薬剤研究までもがなされるようになっているのです。
このような状況下で花びらたけを少しでも早く医師・薬剤師・患者さんに紹介、提供すべく、ヒトへの応用も研究されてきました。
この実験はヒトへの副作用対策の目的でマウスによる、抗がん剤投与による白血球減少を防ぐハナビラタケの効果を研究したものです。
《実 験》
マウスに抗がん剤=シクロフォスファミド(CY)を投与(6mg/マウス)すると、白血球は投与翌日から減少を始め、5~6日目まで減少するが、7日目以降は免疫作用で白血球が増加しだす。そうして9日目まで増加するが、それ以降はまた減少して、コントロール群よりも白血球は低下した。(赤のライン)
それに対し、CY投与と同時に、ハナビラタケMH-3のβ(1→3)グルカン(冷アルカリ抽出)250μgを1回だけ腹腔内に投与した場合、CY投与群に比して5日目から白血球は増加を始め、8日目以降はコントロールに比べ白血球が大きく増加した。(オレンジのライン)
経口投与による試験
ハナビラタケMH-3由来のβ-グルカンの効果については、元々ヒトが経口で飲んでも効果があるかどうか、というのが重要でした。これまでに、抗がん剤とβ(1→3)グルカンを注射によって併用する実験は、発表されていましたが、経口での試験は公表されていませんでした。そこで東京薬科大学では、ハナビラタケの経口投与が、CY投与による白血球数の変動にどう作用するかの研究を行いました。
《実 験》
- 注射による実験と同様にCYを投与し、各量のβ(1→3)グルカンをマウスに連日経口投与をした。
- その結果、ハナビラタケMH-3のβ(1→3)グルカンは、経口投与においても白血球の増加を示した。
- この実験では、経口投与5日目より白血球数が増加をし、8日目をピークに下がりはじめた。
- またβ(1→3)グルカンを100マイクログラム(μg)経口投与した場合が一番効果があることもわかる。図赤いライン)
※あくまでもヒトに応用する必要から、β(1→3)グルカンの経口投与量は50~200マイクログラム(μg)で行った。
この結果から、ハナビラタケMH-3由来のβ(1→3)グルカンを経口投与で摂取しても効果があることが判明しました。
β(1→3)グルカンでの白血球増加作用に関する報告は、世界で初めてでした。この報告は、花びらたけの関係者はもちろん、β-グルカンの研究者やキノコ関係者にも大歓迎されたのです。
こうして単に「昔から体に良いといわれている」といった表現しかされてこなかったキノコの一成分の効用が、数値として歴然と証明されました。
花びらたけとその他のキノコ類
右の図は、それぞれのキノコに含まれるβ-グルカンの種類を表したものです。
ハナビラタケMH-3はβ(1→3)を大量に含んでおり、アガリクスはβ(1→6)を多く含んでいることがわかりますね。その他霊芝・シイタケ・マイタケはβ(1→3)もβ(1→6)も含んではいるものの、その割合は調査されていません。
この調査結果でハナビラタケMH-3とアガリクスは成分的にも、全く違うキノコであることがわかります。ですから本来であれば花びらたけとアガリクスを比べその成分を問うというのは、誤っているのです。
ハナビラタケMH-3を正確に分析し様々な試験を行うのも、こういった誤った認識が一人歩きするのを避け、正しい認識を持ってもらう意味もあるのです。
平成14年(2002年)10月の第61回日本癌学会総会にてハナビラタケMH-3の持つ力を公に発表する機会がありました。
発表したのは、東京薬科大学免疫学教室教授・大野尚仁氏とヨシダクリニック東京総院長・吉田憲史氏です。この発表の内容は、「ハナビラタケMH-3は、特定の癌に効果がある!」というセンセーショナルなものでした。
内容のポイントは、余命3~6ヶ月と診断された末期癌患者に対し、ハナビラタケMH-3の錠剤(100mg)を毎日3錠ずつ内服させ、8~10ヶ月経過をみたところ、いずれも進行再発は見られないというものであり、その報告は当時の埼玉新聞にも取り上げられました。
この臨床報告ですが、アガリクスでは決して見られない結果ですし、またハナビラタケMH-3以外のハナビラタケにも決して見られない例なのです。
つまりハナビラタケMH-3の可能性を確実に広げるものであり、またその可能性をより色濃くしたものとなりました。
報告では、「作用機構ならびに臨床効果については更に検討を進めている」と締めており、今後もハナビラタケMH-3のもつβ(1→3)グルカンの研究は進められていきます。










