キノコ類を毎日大量に食べてもβグルカン摂取にはならない
確かに“しいたけ”や“えのき”などのキノコ類にもβグルカンは含まれているのですが、βグルカンはその濃度と質が何よりも大切なのです。食用きのこのβグルカンは多くはβ(1→4)グルカンですので、抗がん作用や免疫力向上は期待できるものではありません。もちろん、β(1→3)グルカンも含まれていますがその量は極僅かに過ぎません。その上、食用きのこに含まれるβ(1→3)グルカンの大部分は、タンパク質や脂質に覆われてβ(1→3)グルカンの働きは鈍くなっています。もし調理して食べるとなったら更にその機能は低下するでしょう。
手軽に手に入る食用キノコで十分なβ(1→3)グルカンを摂取しようとすると、それこそ何kg、何十kg単位で食べなければならなくなります。現実的にはかなり難しいでしょう。
食品からのβグルカンは体内を素通りしてしまう
βグルカンの含まれる食品はキノコ類だけではありません。βグルカンは食物繊維に分類され、きのこ類の他、酵母類や海藻類、植物など自然界に広く分布する成分で古くから私たちはごく自然に食生活の中から取り入れてきました。
身近なところで言えば、『味噌』や『醤油』などの発酵食品です。また、『パン酵母(イースト菌)』も手軽に摂れる食品です。体内に入れるだけであれば、確かにこれらを摂取することで、βグルカンも摂取することはできます。ですが、酵母由来のβグルカンは分厚い物質に覆われているため、食べたとしてもそのままβグルカンの力を発揮することなく体内を通過し、そのまま通過してしまい、発酵食品由来のβグルカンは十分に摂取するにはそれこそ大量に食品に使用する必要があります。
βグルカンならどれでも作用は同じか?
βグルカンはβ(1→3)β(1→4)β(1→6)など多糖の構造の違いによりわけられますが、β(1→4)はセルロース(紙の繊維質)の事であるので、抗ガン作用はもとより、健康増幅という意味でも全く期待はできません。抗ガン作用があるとされているのは同じβグルカンでもβ(1→3)をさしています。同じく抗ガン対策としてアガリクスなどで大変有名なβ(1→6)には実は抗ガン作用がない事が薬学会の実験結果とともに正式に発表されています。










